暮らすように旅をする|CURAFUL

山菜の代表格「わらび」の栄養と効能

山菜の持つ独特な苦みとは?

冬の寒さが徐々に和らぐ頃、それまで眠っていた自然の植物たちも顔を出し始めます。春は芽吹きの季節。そして春の味覚である「山菜」を存分に堪能出来る季節です。「山菜」とは、その字の通り、山の菜。野山に自生している、食べることの出来る植物の総称であり、通常は人の手で栽培されたものでなく、自生しているものを採取します。具体的には、わらび・ふきのとう・ぜんまい・こしあぶら・たらのめ等があります。

山菜の特徴は、やはりあのほろ苦さでしょう。アクが強く、わらび等、アク抜きをしないと食べられないものもありますね。山菜の持つ独特な苦みは、植物性アルカロイドによるものです。植物性アルカロイドにはデトックス作用があり、芽吹きの頃に山菜を食べることで、冬の間に貯め込んだ余分な脂肪や老廃物を出してくれるのです。春先に山菜を食べることは、体にとっても理にかなっているのですね。

山菜の代表格「わらび」

わらびの栄養

「わらび」は全国各地に広く自生しており、山奥に入らずも、野原など比較的身近な場所で手軽に採取できる山菜です。全国各地で採取出来るため、3月下旬から九州、4月からゴールデンウィーク辺りが本州を中心に、6月~7月上旬には東北及び北海道と、各地に季節の訪れを知らせています。ちょっとした野山で採取出来るので、春先にハイキングがてら「わらび狩り」を楽しむのもよいでしょう。わらびはシダ科の植物でありながら、日光の当たる場所を好んで育ちます。林道の斜面など切り開かれた場所や草むらに生えていることも。日光を浴びてすくすくと育ちまずが、食用に向いているものは、先が丸くまだ葉が開いていないものです。根元付近からポキっと折って採取しましょう。

わらびの栄養/効用

わらびには主な栄養素として、食物繊維や葉酸、カリウムをはじめとしたミネラルが含まれていますが、残念ながらこれらの成分は、食べる際にアク抜きをすることでアクと一緒にかなり減少してしまうと言われています(だからといって、アク抜きをしないで食べると、強い中毒症状を起こす可能性がありますので、必ずアク抜きをしてから食用してください)。

わらびの栄養を余すことなく食べるには、乾燥わらびがおススメです。アク抜きした後のわらびを天日で乾かした乾燥わらびは、鉄分やカリウムの含有量が10倍以上になる上、生のままではほとんど保存出来ないわらびを長期保存出来るというメリットも。春になったら野山を歩いて、わらび狩りで季節を楽しむのも良いですね。

この記事が気に入ったらいいね!
送信する