定番のお野菜、きゅうりにはどんな栄養があるの?
生で食べることが多く、サラダやお漬物などで登場する機会の多いきゅうり。実はお野菜の中でも、栄養が少ないと残念な言われ方をしてしまっているお野菜でもあります。きゅうりの栄養が少ないと言われている理由は、水分の多さから。きゅうりにはビタミンCやカリウム、カロチンが含まれているものの、全体の90%は水分でできているので、そこから栄養が少ないと言われてしまっているのです。
でもあまり栄養価が高くないと言われているきゅうりですが、利尿作用のある成分の“イソクエルシトリン”が含まれているので、むくみを解消効果が期待できますし、脂質を分解してくれると言われている“ホスホリパーゼ”という成分も含まれています。カラダを冷やす作用もあるので、夏に食べると良いお野菜でもあります。
美味しいきゅうり!でもちょっと困ったことが・・・
きゅうりはとっても美味しいし、むくみ解消成分や脂質を分解してくれる成分が含まれていて、夏の暑い時期にもぴったりのお野菜ですが、ちょっと困った成分も含まれているんです。
それは“アスコルビナーゼ”という成分。
このアスコルビナーゼという成分は、ビタミンCを壊してしまうという酵素なんです。きゅうりに含まれているアスコルビナーゼは、きゅうり自体に含まれているビタミンCだけではなく、他のお野菜と一緒に食べると、他のお野菜のビタミンCまで壊してしまうのです。
アスコルビナーゼの困った働きを抑えるにはお酢!
ビタミンCはカラダの健康やきれいなお肌づくりには欠かせない栄養素です。それが壊されてしまうなんて、ちょっと・・・いえ、ものすごく困ってしまいますよね?
でも大丈夫です!アスコルビナーゼの困った働きを抑えてくれる食べ方がちゃんとあるんです。
それは“酢の物”にして食べること。
なぜ酢の物にして食べるのが良いのかというと、アスコルビナーゼは酸に弱いため、お酢を加えることによって、ビタミンCを壊す働きを抑えることができるからなんです。酢の物で食べることでビタミンCが壊れてしまう心配をすることなく、きゅうりの良い作用の部分を引き出すことができるようになります。他のお野菜と合わせても酢の物にしたら安心ですから、きゅうりを食べる時はぜひ酢の物にして食べることをオススメします!